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資格の選び方

高卒から社労士になるには?受験資格がない人の現実的な2段ルート

この記事の結論

社労士試験には受験資格があり、大学・短大・高専卒などの学歴、一定の実務経験、または特定の国家資格合格などのいずれかが必要です。高卒の場合、学歴ルートでは受験資格を満たせません。ここで諦める人がいますが、結論から言うと高卒から社労士になった人は大勢います。使われている主なルートは2つ。①行政書士試験に合格して受験資格を得る、②労働社会保険関係の実務経験を積む、です。この記事は最短で動ける①を中心に解説します。

目次

定番ルート: 行政書士合格→社労士受験

行政書士試験には受験資格がなく、学歴不問で誰でも受けられます。そして行政書士試験の合格は、社労士試験の受験資格として認められています。つまり「行政書士に受かる→社労士を受ける」という2段ルートです。遠回りに見えますが、このルートには副産物が3つあります。①行政書士の学習(民法・行政法・憲法)が法律の読み方の土台になり、社労士の条文学習が楽になる。②行政書士資格そのものが開業・転職カードとして残る。③ダブルライセンス(行政書士+社労士)は許認可と労務を一括で扱えるため、独立時の武器になる。単なる踏み台ではなく、資産になる踏み台です。

もう一つのルート: 実務経験

労働社会保険諸法令に基づく業務の実務経験(社労士事務所や企業の該当業務など、所定の年数)でも受験資格を得られます。すでに人事・労務関連の仕事に就いている人、これから社労士事務所の補助者として働ける人にはこちらが自然です。ただし、該当業務として認められる範囲の判定が細かいため、自分の職歴が該当するかは試験センターの案内で必ず事前確認を。「経験を積みながら学べる」のが利点ですが、転職を伴う場合は年数がかかる点も織り込んでください。

所要年数と費用の現実

行政書士ルートの現実的なモデルは、1年目: 行政書士の学習(600〜1,000時間)→11月受験。2年目〜: 社労士の学習(800〜1,000時間)→8月受験。最短で約2年半〜3年、学習総量はおよそ1,500〜2,000時間です。費用は独学中心なら教材・受験料で10万円以内、両方講座を使うと20〜40万円規模。長い道のりに見えますが、「高卒のままでは一生受けられない」が「3年後に社労士になっている可能性がある」に変わる投資だと考えると、人生の選択肢としては安い部類です。

通信制大学ルートという第3の選択肢

急がない人には、通信制大学で受験資格を満たす方法もあります。短期大学士以上の学位や所定の単位修得で学歴ルートに乗れるため、「大卒資格も欲しい」人には一石二鳥です。ただし卒業まで2〜4年と学費がかかるため、目的が社労士だけなら行政書士ルートの方が速くて安い。大卒資格そのものに価値を感じるか(求人の応募条件が広がる等)で選んでください。費用感は4年総額の相場と落とし穴にまとめています。

どのルートを選ぶかの判断基準

①今の仕事が人事・労務に近い→実務経験ルートの該当可否をまず確認。②最短・最安で社労士に到達したい→行政書士ルート。③大卒資格にも価値を感じる・学び直しに時間を使える→通信制大学ルート。いずれにせよ最初の一歩は共通で、「受験資格の壁は越えられる」と知った今日から、1段目の学習計画を立てることです。行政書士ルートを選ぶ人は、独学で受かる人の3条件から読み始めてください。

受験資格の確認でつまずきやすい3点

自分が要件を満たすか迷いやすいのは3つ。①専門学校卒の扱い(修業年限や総授業時間数の条件があり、卒業=要件充足とは限らない)、②実務経験として認められる業務の範囲、③過去に大学へ在籍していた人の単位数によるルート。いずれも自己判断で進めると、受験申込の段階で止まります。卒業証明書や職歴を並べ、試験センターの受験資格一覧と一つずつ突き合わせ、判断がつかなければ問い合わせるのが確実です。

働きながら2段ルートを回す時間の作り方

行政書士と社労士を続けて狙うなら、合計1,500〜2,000時間を数年で積み上げることになります。現実的なのは平日2時間・休日5時間で週15時間を維持する形。1年目は民法と行政法に時間の大半を割き、行政書士の受験が終わったら年内のうちに社労士の労働基準法へ入ると、勉強の習慣が切れません。仕事の繁忙期が読める人は、その時期を条文の読み込みなど負荷の軽い作業に充て、演習は落ち着く月に寄せてください。

やりがちな失敗と、2段ルートの副産物

失敗で多いのは、①受験資格を確認しないまま社労士の教材を買う、②行政書士を踏み台と軽く見て学習量を見誤る、③1年目の不合格で2段ルート全体を諦める、の3つです。行政書士も合格率が1割台の試験で、片手間では届きません。ただ、合格すれば行政書士としての就職・開業の選択肢がその時点で手に入り、社労士まで進めば許認可と労務を一人で扱えます。1段目自体が資産になるのが、このルートの強みです。

受験資格の公式データを確認する

遠回りが必要になる理由は、受験資格の規定にあります。社会保険労務士試験を実施する全国社会保険労務士会連合会試験センターによれば、受験には大学・短大・専門学校の卒業などの学歴、一定の実務経験、または厚生労働大臣が認めた国家試験の合格のいずれかが必要です。つまり誰でも受験できる試験ではなく、高卒の場合は実務経験か他資格の合格で要件を満たす必要があります。試験は年1回、例年8月に実施され、受験手数料は15,000円。出題は選択式8問(40点満点・80分)と択一式70問(70点満点・210分)です。直近の合格率は第56回(令和6年度)6.9%、第57回(令和7年度)5.5%でした。要件の判定は個別事情で変わるため、最新は公式で確認してください。(出典:全国社会保険労務士会連合会 社会保険労務士試験オフィシャルサイト、2026年7月時点で確認)

比較表

ルート所要期間の目安費用感向く人
行政書士合格→社労士約2年半〜3年10〜40万円最短・最安で目指したい人
実務経験職歴により変動低い(働きながら)人事・労務職に就いている/就ける人
通信制大学2〜4年+社労士学習学費数十万円〜大卒資格も欲しい人

無料の資料・公式情報で比較してから決められます。

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受験資格の細かい要件は必ず社労士試験の公式案内(試験センター)で最新情報を確認してください。 まずは費用、学習期間、サポートを比較できる導線にします。

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よくある質問

行政書士の方が社労士より難しくないですか?

合格率は行政書士10〜13%前後、社労士6〜7%前後で、どちらも難関です。ただ行政書士は受験資格不問で何度でも挑戦でき、学習内容が社労士の土台になるため、2段ルートの1段目として合理的です。

高卒で他に受験資格を得る方法はありますか?

行政書士以外の特定の国家資格合格でも認められるものがあります。ただし難易度や学習の関連性を考えると、行政書士が最も現実的な選択肢です。詳細は試験センターの受験資格一覧で確認してください。

社労士は高卒だと就職で不利になりますか?

社労士登録後の実務や開業では、学歴より資格と実務経験が評価の中心です。受験資格の壁さえ越えれば、その後のキャリアで高卒が決定的に不利になる場面は限定的です。

行政書士に合格した年に社労士も受けられますか?

行政書士の合格発表と社労士の受験申込は時期が近く、必要書類をそろえられるかが鍵になります。その年に受けたい場合は、試験センターの案内で受験資格の証明書類と提出期限を必ず確認してください。

実務経験ルートは何年必要ですか?

業務の種類によって必要な年数も証明の方法も異なります。勤務先による証明が必要になるため、転職を考えている段階で公式案内の該当業務の範囲を読んでおくと計画が立てやすくなります。

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